何処かに落とした 二人の 鍵の記憶/あらしアルバムレビュー#4

忘れた頃にやってくるあらしアルバムレビュー第四弾!やるよー!前idの頃に立ち上げたゆるい企画ですが遂に年を跨ぎ、それどころかidまで変わる始末。この適当さ加減も愛して欲しいというのは私のエゴです!みんな4649!例によって超独断かつ偏見、しかも音楽の知識ほとんど無しで話を進めるのでご了承下さい!
第一弾「ARASHI No.1 -嵐は嵐を呼ぶ-」篇:id:kt529b:20070831:1188492398
第二段「HERE WE GO!」篇:id:kt529b:20071013:1192276104
第三弾「How's It Going?」篇:id:kt529b:20071023:1193130731

いざッ、Now

いざッ、Now

さてこのアルバム。前作世紀の名盤「How's It Going?」でポップ路線を突き進んでいくかに思われたものの、この一作で急にサブカル路線というかマイナー路線にまた落ち込むあたりがJストたんのアナーキーなところだと思ってますwそれでもやはりアイドルという殻を破りきれずところどころで異常に可愛い曲が挟まれるのはご愛嬌。ただアルバムの軸になるのはそういう曲ではなく、「JAM」「The Bubble」「RIGHT BACK TO YOU」と言った洋楽チックな曲の数々だと思われます。これはねー、びっくりするよ。すごい新しいです(たぶん)。もしかしてこれらの曲がなかったらカツンの「NEVER AGAIN」やなんかも生まれなかったかもしれないと個人的には思っている。カツン1stをお気に入りの方や「嵐?ってなんか爽やか過ぎてどうもねーもっとクセのあるほうが良いわー」という、THEアイドルソングだと物足りない方におすすめ。しかし勿論アイドル嵐の真骨頂であるキラッキラに輝くアイドルソングもあります。それから青春センチメンタルが好きなひとにもおすすめ!(この路線が5th「One」に引き継がれてるんだと思う)そう、聞く人の好みによって色が変わるカメレオンアルバムとでも申しましょうか。多面性を持つのにそれが「嵐」というグループの中に内包されているのですね。この辺りから楽曲の凄みが増してきた気がするお。

#1「言葉より大切なもの」

壮大なファンファーレ。傑作青春ロックチューンです。これを聞かずして大人になるべからず!>世の平成ボーイズ&ガールズ 透明で美しく響く大野さんソロから走り出すようなバンドサウンドが気持ち良い。ギターの音が厚くてかっこいいのだー!こう、妙に凝ったアレンジでは全くないと思うんだけど、その真っ直ぐさがこの曲のテーマにバッチリ合って胸キュンです。テーマは勿論「青春」。真っ只中にいるが故に気づかない青春とでも申しましょうか、つまりあらしが大得意な分野ですね。葛藤というほど重くはなく、悩みというには軽すぎる。そんな新世代の青春テーゼが詰まりまくりです。後半のサクラップ〜大サビは秀逸。ここだけでも聞く価値あり。「あなたよりも大きな愛はどこにもないんだよ」の切実さと言ったら!めめめ名曲ーーー!!。これPVもちょーーー好きです。あらしのPVん中で一番好きかもしんない。

#2「JAM」

これ!!!!!!!!!これは是非聞いて頂きたい!あらし=爽やかキュート胸キュンというイメージを持つ人にこそ聞いて頂きたい!イントロで既に勝利です。初めて聞いた時かっこよすぎて震えた。ジャズテイストのドラムと抑えたギター&ベース、さほど派手でもないコーラスが超オシャレ!あらしにしては珍しく、メロディラインもずっと低音が続きます。4人のマイクリレーも滑らかで素敵!(…なんで櫻井さんだけソロがないんだろう…ね…)歌詞は王道テーマというか、振り回される男子ですね。でもこれ好きなんだよなー、詩的で。「忌々しい「今」にいまだに縛られて/百年後も千年後も君はダメという」←ここが超好き。百年後、千年後というアンリアルな単語が切なさに繋がるところが素晴らしいと思います。あああこれのかっこよさを伝えるのは難しい!!!とにかく聞いて欲しい一曲。ギョッとします。

#3「The Bubble」

「JAM」の流れを受ける洋楽チックな一曲。さながら大野智オンステージ(笑)。さとしの音域活きまくり!さとし男前…!キュイーンって音が切なさ痛さを掻き立てます。これコンサートでやりようが無いだろう!!というアルバムの為の一曲かなぁ。DVDに入ってないし。*1アイドルらしい派手さとは無縁です、が、めちゃくちゃかっこいいです。そして櫻井さんのラップがゴリゴリに。既に3rdでのオトコノコらしい刹那さが無くなり完全にSHOW様です。これはこれでめちゃくちゃ良い。てかこれほんとにさとしと櫻井さん以外の声が聞こえないお…w

#4「Thank you for my days」

前の2曲の洋楽っぽさも残しつつ、アイドルらしい八方美人っぷり(…っていうと語弊があるな)を織り交ぜたなんとなくオーガニックな曲。派手さは無いですが和みます。力の抜けっぷりに成長が見えるような。しっかしこれサビ難しそうだな!後半、「悔しさに沈んだ気持ち〜」からの雲が晴れるような感じは爽やかでいいです。ニコニコしちゃう。

#5「PIKA★★NCHI Double

はい出ました!お得意青春チューン早くも2曲目。これは映画と連動させて聞くと更に切なさが高まるからいいよ!!曲だけ聞くと抽象的に聞こえるんだけど、映画みるとこれが…!具体的な心情とリンクしてくるんですよ最高最高これ大好き。マジ切ない。ギュンギュン言うギター→何かが始まるようなドラム→壮大なオーケストラっていうこの流れがエモを加速!イントロ良いな…これ…!Bメロからサビの流れもエモを強調するにこれだけ効果的な流れないだろ!!!!!と思わずテンションが上がるほど良い!ズームインからグワァァッと引きの画になるようなそんな拡がり方があります。これは聞こうぜみんな!あとこれラップが傑作です!櫻井くんの上擦った声がせつねーーーーー!この人の高音は漏れなく俺が死ぬ!サクラップ後の5人のソロリレーもさいっこうにエモいです。トリの大野さんの声が!カッコーーーンと青い空に響くような声が!そしてそれに連動するオーケストラとバンドサウンドが!!ギ、ギエーーー!!。その後の大サビも勿論素敵に決まってんじゃんかああ!!あー名曲!

#6「Keep the peak」

ここでまさかのインストwwwwwおそらくピカダボとこの後の曲との繋ぎが余りに強引なためだと思われますwwwwでもこれ結構かっこいいよね。まさかあらしのアルバムに入ってるとは思えないwww

#7「EYES WITH DELIGHT」

はい来たー!コンサートではヲタが踊りまくるこの曲。アイドルらしくポップでひねりが効いている派手な曲です。そしてどこか懐かしい。80'sぽいのかなー?なんだかラジオから流れてきそうです。チャカチャカ派手派手しいシンセサイザー(?)が効いてる。あーやっぱドラム良いなー。軽すぎなくて良い!なんか歌詞は意味わかんないけど、その意味のわかんなさがアイドルっぽくて凄い良い!やっぱどこか一筋縄じゃ行かないクセになる感じがあって、それがこの時期のあらしっぽいなーと思う。これがもし「Time」に収録されてたらもっと開き直ったキュートポップになったと思う。やっぱちょっとグレーがかった、というか…難しいんだけどそんな感じなんだよなー。そしてこれコール&レスポンス難しすぎるだろうwwwwwwこんな難しいの要求すんなよwwww

#8「RIGHT BACK TO YOU」

キーター!!ゴリゴリです!まじ名曲。ほんと強そう。潔いまでに打ち込み系でドックンドックン言う音がまさかアイドルとは思えない重さを醸しだしています!かっこよすぎ!でも声が超アイドルで良い!すんごい複雑な音の構成でギョッとする。ハモもかっこいいなー…これ…!サビの相葉の声が凄く良いです、これ。低音になるとちょっとドモって湿るところが活きてる!それとやはり大野さんの高音、これすんごい良い。相性抜群。このアルバムに於けるサクラップ大賞はこの曲に。ゴリゴリサウンドとよく調和するゴリゴリ声で奏でられる意味深なラップ、それに重なる他4人のラップというかメロディというか…あーとにかくここ超かっこいいの「明くる晩もまだまだ包囲内」から!!!!サクラップとメロディが重なるとなんでこんなに強そうなんだろう。意味わかんないかっこよすぎる。そしてこの時点で既に「人々連れ開拓宇宙」とか言ってる櫻井翔にご注目。宇宙規模…!!!(戦慄)

#9「RAINBOW」

か、可愛いな!!!と思わずズッこける軽快ポップチューン!あらし内で最も声の相性が良いと思われる大野さんと松本さんのゲロ甘スウィートヴォイスが効いてます。ホーンやベースやドラムの楽しくて幸せで顔がほころぶようなオレンジ色のアレンジも聞きどころです。あー可愛いな…これ…!歌詞もちょう可愛いよ!彼女と海に来たら雨が降って虹が出たっていう!かわいいーーーー!あらしの一人称「僕」の威力を知れ!!

#10「ハダシの未来」

言わずもがなのアイドル嵐ソング!みんな踊ろうぜ!よくよく聞くとロカビリーっぽくて面白い曲です。50'sとか60'sとかよくわからんけどそのくらいの感じだよね。キュイーンとおバカなサウンドがかーわいい。わざと跳ねたような声も可愛い!(たぶん櫻井)わざとカコーンと腹から出さないような声でね、すごい可愛いよ!これしか言えないよ!関係ないけど私この曲の「♪どんな辛いときでも〜」の櫻井の派手でヤンキーチックな横ステップが大好きだよ!それにしても「弾けるパッション!そうさNo Reason!」ってなんか凄いな。なんてポジティブ。

#11「優しくって少しバカ」

相葉さんに当て書きなんでしょうかやはり…これは…。「ちょw」とツッコみたくなる曲名とは裏腹に切なさを煽る青春ロックチューンです。また。でもこの系統ちょう良いよなぁ…。ベタっちゃベタなんだけど良いよやっぱ…。また相葉さんの声がね、あの上手すぎない鼻声が妙に歌詞がリアルに響くんですよね。高音が続く言葉詰め詰めのサビは聞く価値アリ。かなり切ないです。

#12「Dear My Friend

オーガニック第二段。スマップ「セロリ」のように高めの椅子に座って歌って欲しい。横に並んで各々マラカスとかタンバリン持ってね!まったりしちゃいます。いい曲ですけど。

#13「君だけを想ってる」

キターー!!!ポニキャ時代の残り香を感じる超ポップアイドルチューンです!これ最初聞いた時絶対アンコールのお手振り曲!と思ったけど違った。だって二番終わりの間奏とかここで絶対「ばいばーい!」とか「ありがとー!」とか言うじゃん!って思ってた…。ここへ来てこんなベタなアイドル曲を入れてくる辺りにJストの葛藤が見えますwでも名曲だお!「♪Smile me tonight」のこの予定調和っぷりはアイドルにしか為しえない気持ちの良さ、そしてきらきら感!と思ったらやっぱり馬飼野せんせーだった件!!!天才だし!!!!!!あ、歌詞の一番のポイントは「星と星を繋ぎ君と僕を結ぶ」です。しかも「だから笑って」です。脈絡ねえええええ!!最高すぎるこのコバルト文庫なセンス!!!!!たまらん!!!!

14「チェックのマフラー」

無理矢理すぎる冬ソングwwwwwハダシの未来入れといてなんだこれはwwwwとツッコまざるを得ない一曲。というか別に「君だけを想ってる」で終わっといてもよかったんじゃないかと…、あれこれ禁句?でもこれクリスマス辺りもこもこに着込んで街を歩きながら聞くと良いかもしんないっすね。正直これ1回くらいしかちゃんと聞いたことがない^^今久々に聞いてるお^^

15「途中下車」

出た電車ネタ!!!!あらしお得意!!!!ほんとこの人たち電車とか切符とか似合う!!!!!この具体的かつちょっと古めの別れのシチュエーションはポニキャ時代「台風ジェネレーション」から昨年の「いつまでも」「Still...」に至るまで伝家の宝刀ですな!大人しいオケだからこそ際立つ歌詞と彼らの声の青春キャラっぷり。いつまでもこういうのを続けて欲しいものです!最近こういうピュアなシチュエーションをばっちり体現できるアイドル少ないからね。例え30になっても列車とか車輪とか片道切符とか言ってて欲しい!そしてそれにキュンキュンしていたい!頼むぜ嵐!!!!
はい、以上です!テンションからもわかる通り、そんなにハデなアルバムではありません、が!一つハマりどころを見つけてしまうとズブズブと沼にはまるようなそんなアルバムです。やるなJスト。なんとなく売れなかっただろうなって気がするお…w確かに解りやすいアルバムじゃないですけど、だからこそ!耳の肥えたジャニヲタの方に聞いて頂きたい一枚であります!私が勝手に組む好み別プレイリストはこちら!

  • オシャレ洋楽系:2→3→6→7→8
  • アイドルポップ:1→7→9→10→13
  • センチメンタル青春チューン:1→4→5→11→15

これで聞くといいと思うたぶん!おそらく!きっと!超独断と偏見だけど!でもどこを聞いてもあらしの魅力みたいなのが滲み出てると思います。アイドルのアルバムってこういうとこが良いよね!曲を通じてその本人らをプロモーションしちゃう感じが。ええ、そんなわけでね、興味の湧いた方は是非聞いて見てくださーい!ついでにこれジャケットが超好きなんですよー。歌詞カードの中も。だってファミレスで5人がたまってるんだよ!!!!!!!1超興奮した!ファミレスアイドル新しい!!!!大好き!!!!←結局ここに行き着く
そんじゃ、次回は「One」ですね。…やだなぁ…これ聞かなきゃいけないの。だって余りに切な過ぎるんだものこのアルバム…!エモすぎて聞けない!でも聞く!ここまでやったからには次のアルバムが出るまでにあと3作レビューやりたいとおもいまーす。早くあらしっくレビューがやりたい!自己満足ですな!!わはは楽しい!じゃあね!!!

*1:追記:数回コンサートでやってなくなったそうな!コメント欄参照!咲師匠どうもっしたあ!