語り合う言葉を集めるより口吻を/加藤ひとり舞台観劇記
チケ充咲さん（id:balbital）の恩恵に与りまして、加藤さんの一人舞台を観劇して参りましたーということで加藤成亮エンタテイメントショー「こんなんやってみました。」7月22日部感想レッツゴ。ネタバレになる予定。
ひとことで言うと私これ好きです！加藤はすごくセンスが良い。各短編？のタイトルも好きだし、何より最初の映像！これ物凄いかっこよかった！あそこだけで800円は払える！才能があるというよりはセンスが良いという類の人なんだなぁと思いました。自分で無から何かを創造すると言うよりは、好きなものを言葉は悪いけど寄せ集めて組み立ててって感じに思えました。私は彼のセンスに共感するところが多々あるのですが、そうでない人にとっては理解不能かも？とも。少なくとも万人受けするエンターテイメントではなさそうですね。そんでその好きなものを組み立てたものがてんでばらばらじゃなく、ちゃんと秩序立って成立してるところに加藤くんの賢さを感じたわけだが（笑）。右脳派に憧れてはいるものの完全なる左脳派な作りでした。テラ共感ｗｗｗｗちなみにビジュアルはですね、リアルに半年振りに見た私としてはちゃんとかっこよく見えましたよ（笑）。最初出て来た時「うわめちゃくちゃかっこええ人が来よったで」と思いました。悲しいかな1時間半観続けたら慣れてしまったけれど…！ひとり舞台こえー！。こう、THEスター！って感じではないんだけど、ふつうに街を歩いていたらぎょっとして振り返るレベルの美人なんですねー彼って。ミスター○○大学みたいな。あの人の上半身のシルエットは凄まじい青春臭を醸し出していてとても好きです。あと、繰り出す渾身のジョークが逐一ややスベりなところとかもう最高だと思う！！好き！！！さて一編ずつ感想でも書いてみようか。
落し物
イントロダクションという感じの穏やかめのお話。どう落とすんだ？と思ったらわりとベタなオチだった。この辺りはまだ「ぐわわわかっこええええ」と思っていたので正直余り記憶にないｗごめんｗｗｗ
定休日
いいですねー。オチの付け方がやっぱりベタなんだけど良いです。加藤落語聞くのかしら？ベタながら粋で素敵だなぁと思った。タイトルもそのまんまっちゃそのまんまだけどなんかドラマ性を感じてすごく好き。ただ、おじいちゃんがあの店の！ってとこでフッと落としたほうがスマートだったかな。最後ちょい蛇足。おじいちゃんがあの店の人って事実に優しさは感じなくないか。
愚問
落語きたーーーーーーーーーー！！一番楽しみにしていたのはこれです！落語うまいね加藤！！加藤落語作るとかすげーよ！！。時代設定を現代にするんならあんな江戸っ子口調にする必要はなかったんじゃねーかとかサゲがややクドい*1とかありますが、彼の落語は秀逸でした。ちゃんとキャラの演じ分けもうまいしあの怒涛の早口が効いてます。もっとやって欲しいなー古典落語なんかすごく合うと思う。加藤の「粗忽長屋」とか見たい！！！
湿度なき声で壊れる程の愛になれ
このタイトルのセンスが大好きです。こんなタイトル…サブカル崩れが嫌いなわけないだろう！！！やけにおっとこまえなショートフィルム。加藤の趣味がわかりやすすぎ＆私も好きだよ！！！！で泣いた。何故笑いが起きるのかは…わからないよね…！私超かっこいいと思うけどな！！
鬱憤トイレ
ショートフィルムの続きを舞台で。個人的に閉じ込められるシチュエーションが苦手なの*2と、ちょうどこの時めちゃくちゃトイレに行きたかったピークだったので気が気じゃなかったｗｗｗやや冗長ではありましたが、彼の「巻き込まれるシチュエーションが似合う」という性質（独断）と相まって面白かった。加藤世にも奇妙なとか出そうだよね。理不尽なシチュエーションとそれを打破しようとする論理的な加藤という図は鉄板！！！だと思う！！！
絆
なぜかいい話。
オレンジの花びら
たぶんいい話。
以上です。なんか割と文句垂れてるっぽいけどほんとに面白かったですお。最後の2編はどことなくかぶる（つまりコンサートにおけるバラードのようで）のでどっちか削っても良かったんじゃね？と思うけど…ってまた文句みたいになってしまった。まぁあれこれ言えるのも彼がやりたいことをやる、という時点で抱いていた「理解できるのか！？」という不安は杞憂に終わったということですよ。「…ハァ？何これ何がしたいの？自慰行為乙」ってのはなかったかな。なんか感動を強いられてるんだけどごめん正直よくわかんね…＾＾ってのはありましたが（最後とか）、まぁそれは…ほらそういう年頃なんだよ…中盤相当魅せてくれたから許そうじゃん…！正直同い年の私がこれだけのクオリティのものを作れるかと言われたら全力で否！！！！！！！！なので、やっぱり相対的に見ると加藤はすげえ。やはりプロ。と思いました。ただここで見られる才能って、その自分の好きなものをどう構成してどう魅せるかという点なので、これが「アイドル」としての必要な才能に入るかどうかはちょっとわからないよ…。お客様が全身全霊楽しいようにー！なんなら自分も殺しますー！ってタイプ（かめなしさんとか？）でもないだろうし、自身の趣味がヲタの需要と合致するタイプ（松本さんとか）でもないだろうしなぁ。あ、だからこそこういう人がニウスに居るのが面白いのか。なるほど。ということでニウスは彼の才能を無駄にさせないためにも*3何かユニ活動をしてみたらどうかな…。いやほんと最近ニウス界隈が真っ暗でほんとうになんとかしてやってよおおおみんなこんなにニウス大好きなんだからさああああとおたくの一人として思うんですよ。まじで。あれなんで最後にこんな話に。
