品位が麗しいのは事實なのに

24時間テレビが無事に終了しましたね!あらしも他出演者も制作陣もがんばって追っかけたひともお疲れお疲れ!!!かく言うわたくしは働いたり死んだように眠ったり漫画読んだりで視聴した時間全部合わせるとたぶん1時間ちょいくらいかな…っていう体たらくっぷりですエヘヘ…。なんとなく出だしと深夜録画したからそれはこれから見る。二日目は壮絶な筋肉痛とダルさを抱えつつ、「あーこれ…録画しても絶対見返さないだろうな…」と思って録画はやめたよ。見ないもんとっといても無駄だし…。とりあえず終盤追い込みタイムの翔くんの可愛さが尋常じゃなくスパークリングしまくりで何事かよとビビったりマジック天気予報の「しょうもない企画」としか言いようのないgdgd感(嫌いじゃない)に感銘を受けたり結局あのTシャツが一番似合ってたのは私が見る限りバナナマン日村だなと納得したり、そんな24時間テレビでした。なんだかんだサライは名曲っすわ。サライっつーとカツン時ものっすごいにっこにこ顔でサライを歌っていた上田さんを思い出すわけですが。
さて、そんで24時間ほっぽって何を読んでいたかと言うと、「ブラックジャック」にダダハマりしていました!!!ちょっとめちゃくちゃ面白い、って面白いって言葉だけで片付けていいもんじゃないけどすごく面白いじゃん誰か早く教えてよ!!!今日始発待ちのために入った漫画喫茶にてちょろっと読んで、今日雨の中チャリンコ飛ばして古本屋で買って来てしまいました。これから集めよう…

Black Jack―The best 12stories by Osamu Tezuka (1) (秋田文庫)

Black Jack―The best 12stories by Osamu Tezuka (1) (秋田文庫)

4巻まで。だいたい300円くらいで。はーほんと面白いわあああああ。1話完結だから詳しい設定を覚えるのが苦手な私も楽しめる!し、やはり展開が凄まじいわ。漫画でも小説でも短編かく人を大尊敬してしまうのですよ(芥川龍之介とか。マジすげえよこのひと)。確かに人間ドラマではあるんだけど、ヒューマニズムか?って言われると明らかに否!だし、かと言って「命は大事に!」なんつう軽々しいキャッチフレーズでは言い表しきれない何かが確実にあります。マンガ的な話の展開だからエンタテイメントに傾いてはいるんだけど、やはり「マンガ」「娯楽」という枠の中に収まりきらない生死の間の切実な重さは滲み出ている。絵かわいいんだけどね。丸っこくてすっごい可愛い。けど手術シーンはエグいし、あと手塚治虫が描く狂人の顔が本当に怖いんだよね。
あとジャック先生ね!意外とドジっ子っつーか、窮地に立たされること多いんだねw怒ったりびっくりしたり絶望したり、私が勝手にイメージしてた冷徹な凄腕外科医ってのとはちょっと違って、結構人間味あって可愛い人なんだなあ。かっこいい。これは全巻集めたい!明日から古本屋の旅をまた始めようとおもいまーす。他の作品も読んで行こうかな。ブッダ読みたい。あと高校の時に「奇子」を勧められたんだが相当重そうで未だに躊躇中ですわ。興味深いテーマではあるんだけどねぇ…。
そんなわけで見てないけど意外と24時間テレビと似たようなテーマのものには触れてましたよっという。昨日は出る前にちょっとこれも読んでいた。
死者の奢り・飼育 (新潮文庫)

死者の奢り・飼育 (新潮文庫)

「死者の奢り」をざっと。この本自体なんで買ったかわかんないんだけどw大江健三郎を好んで読むほど悟ってはいないはずだぜ…!基本的に鬱っぽい小説苦手なのだが。しっかしまぁこれもね、強烈な死の臭い重さみたいなのを終始醸し出していてつらいですわ。これだけリアル(に感じられる←死体と向き合ったことないからわからんですよ)な死の感覚を喚起させるっていうのはやはり筆の力なんだなぁと。そんでもって命の重さ…っていう言葉が既に軽いけど、まぁそういう重いテーマを考えさせるには24時間ぶっ通しでテレビなんて放送しなくても、それこそ手塚治虫だとか大江健三郎とかを読めば事足りる話じゃないかな…って思ったりもしました。むせ返るような絡みつく死の匂い、眩いほどの生の輝きは文字や線でも伝わるよきっと。決してあの番組が偽善とは思わないんだけどさ…本気でやってるんだろうし。ただその発露としての表現方法には疑問を感じざるを得ない。だからっつって変わらないだろうけどね。まぁそれでいいんじゃないっすかね。どんなに変えたほうがいいと思われても変わらないでずっとそのまま突き進むほうがいろんなことが安泰なことってあるでしょうしね。そのへんは私の知ったことじゃないっすわ。