何色でもない君のすべて

ンーあんま惹かれないタイトルだなぁどうしようかなぁと悩んでいたんですが、なにやら相当評判がいいので買いましたニウス新アルバム!確かに秀作!

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一通り聞きました。語弊があるけど「消去法で考えると超名盤!」っていうタイプだと思います。「これ1曲のためだけに3000円!」っていうのは無いけれど*1全体の調和性がハンッパじゃなくて、本当に捨て曲が無い。だいたい私はアルバム出ると何曲か抜いてプレイリスト作ってそれを延々聞くタイプなんですが(アゲ曲の次にバラードとかすごい嫌い)、これに関してはその必要が無いなぁと。1曲1曲の迫力はそんなに大きくないけど、その分アルバムとしてのまとまりがあってとても気持ち良い!これはアイドルのアルバムに於いては事件と言っても過言ではない特性じゃないでしょうか。ニウスのそれこそ何色にも染まることができるというメリットも多々作用しているとは思いますが。どんな曲をやっても透明感が失われないのは彼らの武器だと思います。柔をもって剛を制す。
で私のお気に入りは「Forever」「ケセナイ」辺りですねースノエクはもうこんなん気に入らないとかアホだろっていう曲だから除外ね。このへんゴスペラーズファンの血が騒ぐリズムなんですよな。「Forever」はカツンの「Lovin' U」とカブりまくってますが私はこの曲も超超大好きなので何も問題はないのです。ああニウスがやるとこうなるんだ、と感動したしね。「ケセナイ」に関してはなんつうかドリカムつうか70〜80年代J-POPつうか、系統で言うとエイト(丸山さん&大倉たっちょん)の「Carnival」ですか。ニウスの重い組(ごめん)がこういう曲を歌えるっていうのはすごく良い(笑)。ただこの曲に関しては、なんと手越様の超越的な歌の上手さが若干無駄になっているというミラクルが……!む、難しいな!!!。もっとこう弱い声のほうがこの曲には似合うかなと思います。コーラスはめっちゃくちゃ良いんだけど、てごっさんがリードボーカルを取るんならやっぱ「愛なんて」くらい暗い重い湿気てる曲のほうが魅力は倍増すると思うんだ。揺れた不安定な声のほうがエモくなるからねー。しかしこの曲のドラムが耳に馴染み過ぎて泣きそうになるぜ…!
それからツッコミたい部門。「MOLA」のマイファミ臭が凄まじいよね誰しも思うよね…アレンジまでそっくりなんだぜラブジュと。Let's make love in this club。でもラブジュが名曲なようにこれもまた名曲です。「ordinary」、ここへ来て錦戸亮がジャパニーズロックを極めたと本気で思いました。日本人が心を揺さぶられざるを得ない扇情的な展開、あとはもうりょうちんの声です。この声だよな日本のロックは!弱くて揺れてて叫ぶようなね。とてもピッタリです。りょうたむの才能に嫉妬。りょうちんの音楽性の名刺になるのはこの曲でしょう。好みとしては「code」の方が好みね私は。「みんながいる世界を以下略」、これなんて浅倉大介。というかコタニキンヤ。「〜です」口調がDA調を助長wこのテンポはニウスにしては珍しいー。増田さんの重厚なヴォイスが軽いトラックに深みを加えています。「ムラリスト」先生!!!しげこやが調子に乗っています!!!!!これはやりすぎwwwwwwwパフォーマンスで化けたりするんでしょうか。このアルバム唯一の規格外曲。ただみんな言ってるようにこの後のナミダとの落差が逆に逆に推せる((c)どさんこさん)点にこの曲の価値がある。
そんな感じの感想ですわ。しっかしこれねえ増田さんの声ってニウスにとって凄まじい武器なんだなっていうのを再確認させられました。上手い上に曲に重みを加えられる声って!って話ですよ。ほとんど全ての曲でキーポイントになるのは増田さんの声のような気がします。来るか、増田の時代!?
しかしこのアルバムほんとに曲名で損してるよーーー!ともだもだします!「Forever」なんてこんなに名曲なのに曲名だけでつまらん臭がムンムンするじゃん…惜しいなあ。その辺も考えて作詞して貰えたらジャニーズ曲はもっと楽しくなる、はず。その点Jスト陣のセンスはなかなかどうして良いですね。アルバム曲目大賞はカツンのクイーン盤に差し上げたいw

*1:むしろそれ系の曲に値するであろう「weeeek」が浮いている