SMAPという学問

風の噂で「別冊宝島がスマ特集だお!」って聞いて雨の中超ワックテカして買って来ました!!!!

久々にフルスロットルですげえ長いです。お待たせ!(笑顔)
……で。余りのボリュームのため精読はできんかったんですけどざっくり読んだ今、私の心を支配するのは「嫉妬」です!!!ちょっとおおおおおおおお私なんで宝島社のライターじゃないのおおおおおおおおお!!!!!私がこれ作りたかった!!!!わーん!!!!!それはまぁしょうがないんですけど(宝島社新卒募集してないしな…)、これ…この一冊があればもはや私がインターネットでスマップについて語る必要がまるで無いんだけど…!!!キャラクタークロニクルファッション広告音楽スキャンダルからヲタ雑談会までスマに関するありとあらゆることが語られつくしてしまっている今オンラインでスマップを語る意義がない。しいて言えば情報の早さくらいしかない、それくらい完璧に作り込まれた「SMAP批評本」。宝島社にネタにされるSMAPなんて嫌いなわけないだろおおおおおおおおおおお!!!!!!まさに「SMAPはメジャーなサブカルである!」。ちくしょう言われてしまった!!!そうなんだよ、そこがSMAPの唯一無二の魅力なのね。持論になりますが、私はサブカルとは「メジャーなものを違った角度から見た像」だと思っています。正面から見たら三角に見えるものを上から見て「円の形だ!」とハシャぐ行為こそがサブカル的な物の見方だと思っています(つまり逆説的ですが何かはメジャーにならないとサブカル化できないと思うのだ。だってメジャーじゃないものがサブカルを自称するのってかっこ悪い!)。その点、宝島社(あの!)にこの2009年になっても、2009年だからこそ一冊分まるまる特集組まれるSMAPっていう存在が未だ尚サブカルでかっこよすぎる。まだこういう扱いしてくれてるってことはつまり、SMAPはまだまだ終わらないってことだよね。
んで何が凄いってこんな愛溢れる、しかし性格の悪すぎる(ほめてる)形で特集組まれてもなんら悲壮感が無いのが凄い。木村のスタイルの悪さ、中居のセンス、吾郎さんの事件等等みんながなんとなく「タブー」だと思ってることをこんな出版物で指摘できるってのは別にこの編集部がアホなのではなく、それらあらゆる批評を受け止める広すぎる懐がスマップにあるからだと思う。まぁこれは「自主性」っていう言葉に置き換えてもいいんですけど。アイドルの要素としての「純粋」の対極はおそらく「自主性」です。あんなきな臭い業界で純粋で居るのは愚直なことでしょう。だからマスコミやら広告代理店やらの有象無象を自らのペースに引き込む個性が必要ですよね。しかしスマップは5人はこの自主性を決してはき違えない。しかも5人が5人、しっかりと弁えた自主性を持っているのが凄い。そこから生まれるのは、誰が何をどう言ってももはやスマップは動じないという確固たる強さ、その強さを国民全員が把握しているという恐るべき歴史!こういう逞しさが私の好きなスマップなのです。しかしスマップはメディアに愛され過ぎているwwwwwwwwww国民スマップのこと大好きだな!!!!。もはやスマップについて何かを言及することこそが彼らの土壌を固めているとは言っても過言ではないと思います。貶しても褒め称えても良い。そうやって多くの目に曝されていろんな言葉を投げかけられてることでまたスマップが強くなるという恐るべきシステム。たぶんこの姿勢はヲタにもあるよなw崇拝は勿論してるんだけど盲信ではないっていうか…なんだろ、無表情で「最近の中居はさぁ」と言えてしまうクリティカルな姿勢つーかwお前スマップの何だよ!的批評家精神に愛を滲ませるのがスマヲタだよね…なんとなく。まぁそのヲタスピリッツを端的に表現してくれてるのがこの一冊なわけだがw余談になりますが、最近ほんっとにあらしへの興味が薄れかけてきて悲しいんですが(自分のことなのにね…)、これってあの5人とヲタが余りに純粋すぎることに対する嫌悪(もしくは恐怖)の反応なのかもしれないなぁと思いました。売れることは本当に嬉しいんだけど、純粋なヲタによって知らず知らずのうちに祀り上げられてる感がすげーあるんすよね。それに加えあの5人も(スマップと比べると)びっくりするくらいピュアだから昨今の売れ方はなんとなく「消費されてる」感があって苦手なのかもしれない。もっと狡賢く、卑屈にならないといつか壊れてしまいそうで怖い。あらしもヲタも。つまらない番組なら見ないとか、ビジュアルが悪いとdisる愛の形はもっと許されていいと思うんだけどなー。だって今あらしが別冊宝島に特集組まれたとしてもなんとなく可哀想になるだろw彼らはまだ自分らの歴史をパロディにしてネタにするほどではないよね。…ってこういうこと言うとまた「あらしとスマップは別物なんです><」とか言われそうだがw私は楽しみ方のひとつとしてアイドルを比較することをやめないし*1、それ以前にあらし以下のジャニタレはスマップのような自主性をもっと学んでも良い、学ぶべきだと思うのだ。それはスマと同じ轍を踏めと言ってんじゃなく、あの体力はこのアイドル飽和時代に必要不可欠だろ!と言いたいのです。確かに好き勝手にやり始めたのはスマップだけど、好き勝手にも範囲があるだろうよ。ジャニーズという枠を超えてメンヘラや中二に傾倒する自主性なら要らないと、少なくとも私は思います。おっと話がそれた。
まぁとにかく作家やら音楽家やら宗教学者まで引っ張り出して「社会学か!」とツッコみたくなるほど多岐に渡る特集組まれるスマの面白さを再確認したってことでございますわよ。そして全編通俗的でもなく、かといってヲタ的視点に徹するわけでもない非常にニュートラルな立ち位置が読んでて楽しい!この視点の置き方は素晴らしいです。スマップだからっていうのもあるだろうけど、それこそ私のようなペーペーのヲタから壮年のおっさんまでが読み甲斐のあるムックってのは無いですよね。こういうの出されると出版の底力を痛感するね。これはインターネットでは決して出来得ないボリューム…って出版界の底力を宝島社に感じるなっつー話ですがwやっぱりある種のセンスというか哲学を持ってるとこは強いよね。
ところで私が最も嫉妬したのは全曲レビューです…っ!!!!!!!!やられたーーーー!!これ私がやりたかったマジでwwwwいいないいなー楽しそうだなー。悔しいのは私が全曲はわからないことです。初期アルバムらへんはそんなに聞きこんでないからわかんないんだよ…296曲中ぱっと思い浮かぶのが何曲かとか暇な時数え上げてみたいと思います(暗い)。ざっとレビューを読む限り私の好きな曲に「AOR」という見知らぬ単語(Audio-Oriented RockもしくはAdult-oriented Rockという意味らしいよ)がよく出てきて勉強になったのでこれから使おうと思います。Themeまでちゃんとレビューしてくれてるとか芸が細かすぎるwwwwこの本どんくらいかけて作ったんだwwwwwwwwwそれと他にシングル&アルバムレビューがあるんですけど、さすが007厨の別冊宝島…!まだその趣向かよ!!!と驚いた以外は概ねキャッキャ言いながら読みました。ただしドリスマ、つまり「世界にひとつだけの花」以降「その路線ちょっとムリだわ」というスマップの在り方批判に傾いてしまってその説教臭さ除いても名アイドル盤なMIJのレビューが物足りないことだけが残念。言及すべきは世界よりサマゲだろ!!!。しかしこうやって見ると私の好みはやはり90年代後半だなー。009〜014エスマくらいまでの流れは奇跡としか言い様がないと思う。概ね編集部の好みとも一致してんだろうなw最近ではエイトが継ぎかけた路線ですが、「日常+ファンク」っていうのが最高にSMAPらしくてかっこいいんだよねー。ふう…!!!


…というわけでだな、スマップにちょっとでも興味がある人はポチるといいよ!だってこれ680円なんだぜ。余裕で一日潰れるボリュームで読めて680円…コスパ良すぎ!!!これでS●ITCHとかC●tより安いって何なのよ!!正直1500円払ってもいいよこれには!。穿った視点、掘り下げる視点を楽しめる方は買って損はないと私が保証するよー。ポストSMAPは誰だ(音楽面で)特集とか楽曲レビューも面白いので是非。そういえばカトリーヌあやこ(だよな!?)が未だにスマヲタっぽくてすげえ心和んでしまったwちょい懐古厨のきらいはあるけど最近でもまだコンサ行ってんだねー。ってこんだけ長文書いてなにこの〆。

*1:勿論その独自性を十分踏まえた上の方法としてね