相殺ラクしておトク 美味しい薔薇色人生
買いました!やっぱり林檎名義のアルバムは感慨深い。10周年かー。長いなー。私も大人になったし林檎ちゃんも大人になったなーという一枚。一通り聞いた感想。
- アーティスト: 椎名林檎
- 出版社/メーカー: EMIミュージックジャパン
- 発売日: 2009/06/24
- メディア: CD
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そんで顧みて、無罪勝訴をリアルタイムで、しかも病的に多感な時期に聞くことのできた私たちはなんて幸せだったんだろうと思うよねー。きっとこのアルバムを聞いて憎しみを覚えるほどに椎名林檎という人に憧れる中高生は居ないと思う。私は中学生の時無罪勝訴を聞いてロックのかっこよさとか、こういった形の叙情の表現に脳味噌が入れ替わっちゃうくらいに感動したのね。いつぞやのクイックジャパン林檎特集のコピー「I wanna be (with) you」ていうのがぴったりなくらいに、10代の私たちが青臭く憧れて崇拝していた椎名林檎は今はもう居ない。彼女も大人になったし、私ももはや彼女の青さに共感するほど若くもない。けどもうどうしようもないほど影響されまくったあの時期は大切だなあと思うのです。彼女の青さ私の青さが綺麗にシンクロするあの時期に聞けていてよかった。いや別にあの頃の林檎の主張とかそれに対する共感が100パー正しかったっていうのではなく。ああいう爆発的なエゴの表現に震えるほど感動できた感性があってよかった。きっと今でもそういう過敏な感性を私は引き摺っていて、それによって見えてくるものもいっぱい知ってるはずだから。
なんだか新譜聞いて「あ、もういいや」って気持ちになってしまったんだよなー。私と彼女の関係が最終回を迎えたというか、もう私の人生に林檎は必要ないかもしれんなと。たぶんこれからも不本意ながらwずっと好きで居続けはするんだろうけど、きっと郷愁に近い感情の好きだと思う。あ、「労働者」すげえ良いです。大人は聞くべし。