サンキュー・ラヴユー・グッドバイ

国立感想を書きまーす。いやあ、うん、感慨深いコンサートでした。で、やっぱ私あらし担は降りるわ☆ということで28日の3時間、私がどんな気持ちでコンサートを見ていたか、そして何を発見したかのお話です。面白く書けるといいけどどうだろうね…。おそらくネタバレありです。
結論を先に言うと「あ、私嵐の本質はき違えてた!」です。なんというコペルニクス的転回!!そう、私は嵐を誤解していたのです。あらしは3時間ずっと、ずーーーっとピュアでポップスターで去勢されたようなパーフェクト男子ズで、それはもうアニメのように透明で無臭でした。完璧な役割付けがされたMCもそう、「とりあえずベストコンだからシングル全部やらなきゃね!ミックスが嫌な人もいるからちゃんと時系列でオリジナルアレンジで全部やんなきゃね!」「初めてあらしコン来る人もいるだろうから定番セトリ*1はマストだよね!」という異常なまでに律儀なセットリストもそう、そして何より何度も何度も支えてくれてありがとう、これからもどうぞ宜しくと告げる姿、誰かどう見ても心からの感謝の言葉の嵐。恐るべき純粋、これ以上ないくらいに優等生なジ・アイドル。何のけれん味もない、身近なパーフェクトアイドル。そこにいたのはそんな5人です。けれど、私はずっとARASHICを引きずっていて、あの5人にARASHICのような世界観を求め続けてしまっていた。なんちゅう見当違いでしょうか。愚かなことです。私は彼らにARASHICのようなキラキラとした俗っぽさや攻撃性、繁華街の匂い、若い都会っ子の感傷的な気だるさを求めていたし、あれが彼らの本質の第一位であると思い込んでました。けど違うんだよね。ARASHICで見せた一面も確かに彼らの本質であるかもしれないんだけど、あくまでスパイスのように効いてくる要素でしか無いのだ、きっと。怒涛のシングルメドレーにあらしっくのあの若さ故の毒っけはまるで無かったよ。もちろんそれを歌う本人たちにも。それに気付いた瞬間「あっ、私ほんとアホだな!」って絶望してしまった。全部私の一人相撲www滑稽wwwwですよ。もちろん彼らは変わらない、私も変わらない。ただ私が、一瞬の疫病のような時期の彼らをファーストインプレッションで見てしまったことでその状態が彼らの常態かと思い込んでしまっていたのでした。
繰り返しますが彼ら5人のことは好きです。けれどもそれと嵐というアイドルグループを追っかけていけるか、金を落として応援できるかはまた別の話。こないだ見た嵐というグループはパステルカラーなポップアイコンとして余りに確立していました。ああ、これもう安定しとるな、これから路線変わることねえなと思いました。この今どき珍しい正統派、しかも年期が入ってジャニーズ独特のトンチキ感も薄れてきた今の時期のあらしが売れないはずがないんだよねー。驚くべきことにこの純粋さが彼らの本質である以上需要と供給が一致してる状態だし、このまま売れなくなることも無いんだろうなぁと妙に悟った気分になりました。素晴らしいと思います。何の皮肉でもなくそう思う。売れるべき人たちが正しい道で売れたんだから。彼らが歩むべき道はまさに今拓かれているのです、きっと。けど残念ながらそれは私の求めるものじゃない。求めるものじゃない以上は縋りつく必要も無いでしょう。私がSMAPから教わったことは、「アイドルは孤高であるべき」というテーゼです。嵐は愛でるべき存在ではあるけど、縋りついて追いかける対象ではない。今回のコンサート見て痛感しました。私は、可愛いだけじゃやってけない。「こちらに寄り添ってくれる身近なアイドル」は、私の欲するアイドルじゃないんだよ。ということで、担当という冠はもうつけられませんという話です。とかいって明日めちゃくちゃ猛る仕事が投下されたらどうしようw ま、然して現場担でもない私が降りたからってなんかが変わるわけじゃないですけど。好きだから番組も見るしアルバムもたぶん買うよ。正直変わるのは私の心持ちだけだよね…なんという不毛なエントリ…(今気付いた)。

さてそんな私の機微はともかくコンサートにも触れましょうか。衣装可愛くてよかったよねー!あとしょうくん超キャワだったし面白かった。別に櫻井くんに面白さは全く求めていませんが面白かったです。櫻井が面白くて何がいいかってさー、あーばさん筆頭にあらしのザ・高校生な悪ノリが見られるところだよね。漫画漫画。あれ二次元。「な…こいつら…!素か!素なのか!」と白目剥くほど完璧なキャラ設定じゃのうと改めて痛感。あとはなー、そうだなーお手振り曲多かった…というか、ガッツリパフォーマンス!ってのが少なかったのはちょっと残念。媚びっていうんじゃないけど、ちょっとおたくのこと気にし過ぎちゃうんかとは思いました。突き放すようなギリギリにかっこいい演出もっとあっても良かったねー。でもさ…おそらく「ひとりでも多くの人の近くに><」みたいな美しい志の下ああいう構成になったんだろうなぁと思うともうなんも言えねえよな…。最近あらし本人とあらしヲタの至極真っ当なピュアさがちょっと痛い汚れたおたくです。
あーあと二宮ソロが異常に良かったよ!!!!!「言葉より大切なもの」エモロックver.でギターかき鳴らして歌ってる二宮異常に良かった!!!俺の中二属性が騒いだ瞬間でした。普段の二宮の中二っぷりってわりとどうでもいいけどああいうストレートな形で発揮される二宮の中二性は嫌いじゃないぜ…!ちなみにソロは松本様のひとり勝ちです。アッパレとしか言えない。恋のマエストロここにも居たよ…オーケストラビックバンドはなんというか私の好み的にも演出的にもずるいよな…。櫻井くんの音楽センスに一部シンパシーを感じる私としてはメロウなとまどいながらも好きでしたねー。しょうくんの上擦った声はエロくて良い。
セトリについては前述の通り「ベストツアーですね!」って納得の外れの無さ(逆に言うとなんの裏切りもされない)だったんだけど、唯一アンコで「できるだけ」は…あの、今の私の心情的にちょっと…!!!!123って思いました。うーんあの曲はね…ややおセンチの心に塩を塗られるような辛さがあったなw。あの曲を入れた意図を知りたい。凄く。恐ろしいからただ「いい曲だよね!って思ったから」で済ませて欲しい。そこに何らかの恣意的な意義があったとしたら、とうとう私はどう思っていいのかわかんないな…(ぼやー)。

*1:MC前のハダシとかアンコのピカダボ・ごりむちゅうとかアデイとか