僕ら新世界のオープニングアクター？／キスマイデビューツアー雑感

キスマイデビューツアーには横浜×3、名古屋×1、そして東京ドームを見てきましたよっと。本当はそれぞれメモ程度でも残しておいた方がいいんでしょうが、私ほんとにコンサートを見るのがヘタでｗそれぞれの違いとかもよう分からん状態なのでとりあえず東京ドーム公演を基軸に雑感でも残しておきたい。
簡単にツアー及び今回のドームですが、何がショックだったって「思想」がない、あるのはやる気とか根性のみ、というところがややショックでした。デビュー=ジャニーズという檻を追い出されて芸能界に揉まれる、という認識があるので、デビューツアーつうことでもっと外にベクトルを向けたコンサートになると思ってたから拍子抜けしてしまいました。私は何事も「思想」を軸に見てしまうタイプなので、「よっしゃー！デビューやでー！」という気合いは果たして思想なのか…？というところにまず戸惑ったｗこの辺りは私が横浜前最後に見たものがバリッバリの思想に満ちたプレゾンだったというのも一因かもしれません。ま、それはともかく、思想より格段にブレやすい精神論を以ってして執り行われたコンサートですので、見ているこっちも色々ブレた。しかもこのコンサートの構成自体が非常に断片的、オムニバス的だったのでなおさらブツ切れの感想しか浮かびません。それをどうにか体系化しよう！ということで、主観的／客観的×長所／短所の4タイプ分けてドーム公演をまとめてみようかと思います。当然ご了承頂いているとは思いますが、客観的つっても見ているのはこの「私」なので、完全な客観ではいられない、つまり総じて「私の」見たコンサートですよ、という点、ご容赦ください。

主観的長所
- コケる、トチる、スベる（物理的に）、スベる（空気的に）、緊張由来と思われる汗だくで序盤からビジュアルがかなりヤバいことになっている、などなど絶妙にカッコ悪くて、東京ドームという会場で「そつなく」コンサートを成功させることができないキスマイに魂を掴まれたし、これこそが私の好きなキスマイだなと思いました。身の丈以上のものを与えられて、それを根性とか気合いとか、そういうものだけでなんとかなんとかこなすキスマイが私は大好きです。何事もスマートにこなすキスマイなんて見たくないだろ！！！ほんっとにね、額に汗して奔走する姿が似合う人たちですよ。いつまでも一握の泥臭さを残したままでいてほしい。
- 光GENJIメドレーはアガりました（曲が好きなので）。しかしあの間の茶番はなんだｗｗｗローラーアピール、もしくはたまちゃの見せ場作り…？まぁいいけど…。あ、あとその後のシューティングスターで北山がバンバンって撃ってんのは超かっこよかった。
- 「夢が叶った」だけでなく、「ここからがスタート」と言ってくれたことには安心した。一息ついてんじゃねーぞ！つーかこのドーム公演もただのご褒美じゃねーぞ！これから道を繋げていくのはお前らの仕事だかんな！！！「ここで浮かれていてはいけない」ということを誰よりも分かっている人たちだとは思うけど、どうしても心配になってしまうので、繰り返し言ってくれてよかったです。
主観的短所
- やっぱり「思想」の欠如が響きました。そりゃまぁ…冷静に考えたらあるはずもないんだけど、それにしても「こうやって売り出していきますよ」というマニフェストすら感じられなかったのは結構ショックだった。それを体感しに行ったみたいなもんなのでね…。これだけショックだったのは私が思想を重んじるタイプのオタクであるという以外にも、キスマイ諸君はコンセプトを与えると光る！という仮説を証明してほしかったからでもあります。思想とコンセプトを一緒くたに語っていいのかどうかは分かりませんが、もうちっとバキバキに固めたものも見たかったなぁと。強い自我が生まれないうちに、コンセプトに身を任せる「無私の思想」みたいなものに挑戦してみてほしい。というわけでいつ出るのか分かりませんがアルバムに期待です。これが駄盤だったら…考えます。ｗ
客観的長所
- ものすごい数のご新規さんがいた。特にたまちゃんへの歓声がド肝を抜かれるレベル。私が最も厭うのは内に内に向いてしまうもので（コンサートに限らず）、そういう雰囲気を許さないためにも何も知らないであろうご新規さんの存在はすっごい嬉しかった。だってあんなにコールしてるエビバデ初めて聞いたもん。アリーナツアーはリピーター前提だからコールも何もあったもんじゃねえっていうね…。新鮮な歓声とか、そういう声を聞いてすごく安心した。しかし、増えたファンをこれからどう繋いでいくかっていうのは課題だと思います。誰もがすぐにジュニア情報局に入ってくれるわけじゃない、せっかく東京ドームがほぼほぼ埋まったというのに、これを引き止めるのは本人たちの仕事でもあり、周りの大人たちの仕事でもあると思うので、是非ともよろしくお願いしたい。
- とにかくメンバーが良い顔しすぎ。特に藤ヶ谷さん、もうブリッブリでしたｗムスッとしてなければいけないはずのところでもバッキバキでｗ、とにかく幸せそうでめっちゃめちゃ可愛かった。もちろん藤ヶ谷だけじゃなくみんな、充足感とか、幸福感とか、緊張感とか、そういった類の密度の濃い感情を湛えていて見ているこちらも感慨深かったです。またそれがイケイケのオーラとなって出てくる人たちですからね、序盤はほんと、言葉になんて到底できない、まるで追い風に乗っているかのような7人の姿に思わず胸熱して泣きかけてしまった。まぁその後5万5千人を前に見事にスベり倒したりしていたので涙は引っ込んだけど…ｗ
- ドーム公演だけに限った話ではありませんが、ガッシガシ踊り、色々なテイストの曲で魅せてくれるというのは頼もしいなぁと思う次第であります。こういうこともできます、こういうこともできますって。これからは、それが器用貧乏に見えてしまわないよう*1演出する巧さを身につけてほしい。切るところは切る英断とでも言いましょうか、小器用な人たちだと思うので、それを活かしてもっともっとうまくハッタリかませるようになってほしいな。
客観的短所
- オムニバス構成の諸刃の刃とも言えると思うんだけど、断片的なだけに盛り上がりが続かない。確かに盛り上がるところは盛り上がるんだけど、次の瞬間ブツッと切られてしまったりするとどうしてもテンションは下がりますよ。この辺りは持ち歌との関連性もあるだろうから、一概に今すぐうまくなれ！とは言えない。ただ、ダブルアンコがなかったのもこの構成上の問題点が一つの原因だと思うんだよなぁ。どう考えてもエビバデアンコに聞こえるけど、あれ実は本編最後なんでしょ…？なんというか、全体的にいまいち分かりづれえなって印象が最後まで拭えませんでした。さすがにダブルアンコはやらせてあげたかったですけどねぇ…でもダブルアンコがないことで、充足感だけでなく、本人らが何らかの危機的意識を感じたらいいな…。このコンサートをただの記念公演にしてしまうのは、やっぱりもったいないでしょう。このツアーをキッカケに向き合うべき問題点は、私が把握した以上にたくさんあるはず。私はそれをどう解消すればいいのかは分からないけど、次に見たキスマイはその問題点とちゃんと向き合えてるといいな、と思います。
- あとこれほんと言わずにはいられないくらい深刻なんだけど、北山のMCが拙すぎる…。本人の素質がそうさせているのか、「回さなきゃ！」と焦る気持ちがそうさせてるのか分かりませんが、「そ、そんなに強くツッコまなくても良くね？」とハラハラするシーンがあまりにも多すぎた。たぶんそつなく進めたがる人なんだろうなとは思うんだけど、ファンとしてはそれを超越した暴走みたいなのが見たいという気持ちがあり、宮田なりニカちゃんなり千ちゃんなりがその予兆を繰り出してきた時に、うまいこといなすのではなく頭ごなしに打ちのめしてしまうMCスタイルは見ていてちょっとつらい。誰か北山くんにツッコむだけがMCではないと教えてあげてください…。あれを中居のせいにされたら、それはそれで私の中の中居厨が激怒するわ！ｗ私北山のことマジで大好きで、心の底から可愛いし仕事できる大人！って思ってるけど、特にドームの回し方は「おい、そろそろ大人が怒れよ…！」と言いたくなってしまいました。…とか言うとみっくんだって頑張ってるんだからぁ＞＜とか言われそうですが、別に頑張ってようが頑張ってなかろうが、事実空気が完全に悪くなっている、というのは良くないことでしょう。オタクとメンバーをそわそわさせないでください。ｗ

以上。他にもなんかいろいろとあったはずなんだけど、思い出せない…。またこの話に宮田個人の話とかを混ぜてくるとめんどくさくなるので、今回は割愛します。一つだけ言うとすれば5万5千人の前でヲタ芸打つ宮田胸熱すぎたとかそんなもんかな…！！！！宮田好きよ大好きよ！！！！いやはや、キスマイ担各位におかれましては大変お疲れさまでございました。長かった夏が終わった！私にとって、忘れられない夏になるだろうなと思います。あの時はああだったと、笑い話にできるキスマイの輝かしい未来を信じられるようになんとか担当やってきたいと思います。

*1:実際そうだとしてもだ！ｗ