舞台版『美男ですね』雑感

美男ですね舞台、10月9日公演1部を観劇しましたーん。雑感など。
舞台自体の出来を私が評価すると、「何度も行くようなものではない」というひとことに尽きます。舞台ならアート性のものが好きなので、そりゃまぁそうなるよねって予想はしてたけど、やっぱり私はあまり楽しめませんでしたね。そもそも「美男ですね」のストーリー展開に興味がないとつらい。もちろん私もそのタイプでした。
中には自担がそこにいるというだけで何でもストレスなしで見続けられるという方もいると思いますし、まぁ担当としてはそうあるべきなんだろうけど、無理なものは無理です。私は「頑張ってる」「可愛い」だけじゃ評価できませんよ。だって当たり前だし。
ただ別に何が悪いというわけでもなく、与えられた素材をキャストスタッフ以下全員が最大限に味付けしたクオリティのものはそこに在ったと思います。だから「おい金返せよ!」と憤るほどでもないんですね。味付けも調理方法も素材だってそれなりのものが用意されていた、でもそもそも私はその料理があまり好きではなかった、というところでしょうか。これ、キャストが誰であろうとスタッフがどれだけ凄かろうと同じ感想になると思う。だってどんだけ高級食材使われてもその料理自体が好きじゃなかったら別に何の有り難みも評価もできないでしょう…。
だがしかしキャストはすごく頑張ってましたよ。先にも言った通り、「頑張ってる」っていう評価あんまり好きじゃないんだけど、まぁ頑張ってました。特にキャスト陣の中では一番経験値も浅いであろう宮田。頑張ったなぁ。勇気くんというより宮田以外の何者でもなかったけど、そもそも宮田の性質が勇気くんとシンクロするところは大きいと思うので、結果的に特に破綻することもなく、とにかく頑張ってたし可愛かったです。明るめ茶髪いいよいいよ…。まぁほら、歌、はね…。そら北山内くんの声量には敵わんじゃろうて…。優しげな台詞回しもすごく良かったです。やっぱ声良いなぁ。
北山もいつも通り、安定の仕事っぷりでした。廉さんがドラマよりずっとコメディタッチだったので、その辺りはとても合ってたんじゃないでしょうか。定型の仕事を与えるとやっぱりそつなくこなしますね。ただ乙女ゲチックな台詞が全部週刊少年ジャンプ的なニュアンスで発せられてしまうのはいかがなものかと思いましたが…。舞台演技のクセなんだろうなぁ。どんなに甘い台詞を言っていてもスポ根に聞こえてしまう北山マジック。積年の経験で、諸々にクセがついてしまっているところは北山の今後のハードルかなと思います。ジュニアではそれで通用しても、外に出たら通用しない「北山の鉄板テクニック」もきっとあるはず。こういうのって年を取れば取るほど矯正するのが難しくなると思うんだけど、大丈夫だろうか…。良くも悪くもキスマイの核は北山なので、なんとか…数年のうちに頑張って色々と矯正させてもらえるといいね…。
そんで内くんですが、私内くん見るの初めてだったんだけど、まぁー美しいね!規格外やでー!美しいわスタイル良いわ歌上手いわ演技できるわアータ、モノホンのスター様がなんでこんなところでこんな舞台をやっとるんじゃい!と謎の迷宮入りを果たしたっつーのよ!
感想書くのも飽きてきたのでこの辺りで終わります。あと1回見るんですけどね、それまでには今回みたいにぼんやり凹まないように、個人的な見どころを考えて、その前提を敷いて見たいと思います。