V6 live tour 2011 Sexy.Honey.Bunny!

極上のエンターテインメントを見て来ました。「V6 live tour 2011 Sexy.Honey.Bunny!」。
ひたすらクール、そして可愛く、媚びず、ストイックで、然るべき緩急があり、もちろん空気の抜きどころもあり、とにかく踊り歌い、生バンドで、演出も抜かりなく、当然のことながら全てが名曲、さらに明確な哲学まであり、それをパフォーマンスのみで表現するという、全ての要素が矛盾なく詰め込まれた素晴らしいステージでした。私は特に現場担ではありませんが、ナマで見るからには圧倒されるものが見たいと思っています。「ああ、この人たちは本当にアイドルで、私たちなんかには1ミリも触れさせてくれないんだ」と打ちひしがれるような、圧倒的なものが見たい。せっかくの機会だからこっちに歩み寄ろうなんて、そんな優しさは要らないです。アイドルと私の間には高く、永遠に超えられない壁が欲しい。到底思いつかないようなクールさで突き放されて、私なんかの凡夫には不釣り合いなほどの対象をいつまで経っても追いかけていたいのです。そういう点ではもう、無二のコンサートでした。V6、媚びないねぇ。媚びることがどれだけ卑怯で短絡的な方法であるかを知っているのでしょう。「なんじゃこりゃー!」と絶叫するしか許されない圧倒的なクール、痺れました。私の凡庸な語彙だけでは表現しきれないかっこよさ(ああ、こんな単語使いたくない!)がそこにありました。ジャニーズというブランドはこうでなくちゃ、ショウケースの中に鎮座して、私たちはそれに手が届かずにへばりついて眺めるような存在じゃなきゃ。それと同時にステージにいるV6は私がこう在って欲しいと思う、そしてみんながそうだと思っているV6のパブリックイメージがそのままで、つまり筆舌に尽くしがたいほどに可愛かったです。思想厨(ってなんじゃそりゃ!)として、「今まで埋もれていた曲を活かしてあげる」という明確なコンセプトにもグッと来ました。それでコンサートの中核にあるのが2011年屈指の名曲「Sexy.Honey.Bunny!」でしょ?もうね、どの要素を切り取っても「ああ、そうですよね、それが最善の使い方ですよね」としか言えない、過不足一切なしの公演だったと思います。ここでこうして欲しい、こうなったらかっこいいのに、可愛いのに、そういう願望が全て叶えられてしまうことへの恐怖ってあるんだなぁと思いました。w ダンスや歌や、そういった抗えない劣化は多少あるでしょうが、彼らの培われた「センス」が衰えることはこの先きっとないでしょう。だから来年も同じようなものが見られると期待してしまうし、きっとこの期待は裏切られない。こちらの期待を何も言わずに汲んでくれて、押し付けがましくなく実現してしまう、こんな一見当たり前の現実が当たり前のようにあることはやっぱり奇跡なんだろうなぁ。この異常な顧客満足度を他のグループが実現することが難しいと思います。だってこのブイコンは、10何年分の本人たちの経験と、そしてブイ担が築き上げてきたものだから。全く同じ経験も、全く同じオタクをつけることもできないでしょう、それはどのグループにも同じこと。ただ、この突き放すようなパフォーマンスを「目指す」ことはできると思う。ザッツエンターテインメント、と胸を張って言える公演をさらっと行ってしまう先輩方が(ブイに限らず)いることを知り、それを構成する良い要素を盗もうと必死になることはできると思います。
だから昨日の公演をキスマイメンバー(横尾藤ヶ谷千賀二階堂)が見てくれたっていうのはすごく心強いです。すぐに還元されるわけではないと思うけど、曲がりなりにもステージの上に立つ人間として、何か思うところは絶対にあったはず。なかったらいよいよ困る。w これと同じものをやれとは言わないけど、いつの日かこれと同じ質量で感動できるものを作り上げてほしいなと思いますねぇ本当に。頼んだぞ、ホント。あれを4人が見たというだけで向こう数年はキスマイに対して希望が持てるほどだったから…。
うーん、ここまで言葉を尽くしてもやっぱりダメだ、上手く言い表せない。語彙が追いつかないな、「最高」なんだけど、そんな陳腐な言葉では言い表したくない。なので、そんな公演を見ることができた僥倖を噛み締めてジャニヲタやっていこうと思います。来年も行きたーい!そりゃあんた、年イチでこんなもん見せられたらFC入ってでも永遠に見ていたいって思うわ!
メモとしてTwitterに落とした感想を張っておきまーす。

キスマイ担として何がアツいって、あの作り込まれた隙のない素晴らしい「エンターテイメント」を藤ヶ谷千賀二階堂横尾が目撃したってことで!おまえらみんな400字詰め原稿用紙10枚で感想提出な!

緩急のつけ方も見慣れない斬新なものだったし(それでいて流れを壊さないホスピタリティ)、ガンガン歌い踊り照明・VTRなどの演出も抜かりなく、「まぁこのくらいはダレてもしょうがないよね」っていうジャニヲタお馴染みの怠慢を作らない、これが「当たり前」のブイコンてなんなんや!!!

まあとにかく最高などという普遍的な言葉では言い表せない迫力のクオリティだったわけですが、シンプルに「踊る」ことであんなに魅せてくれる人たちがいる、ということは全ジャニヲタの希望になると思います。

つかさあ!あんな6人可愛くないわけないし、もっと媚びた可愛いアピールあっていいと思うんだよ!全然それでアガるよ!でもひたすらガシガシ踊ってストイックにカッコイイんやで!?勝負する次元が違うわボケー!(八つ当たり

かと言って可愛い一幕がないわけじゃない。繋ぎのVTRとか全ヲタ垂涎のメンバーがカメラ持って撮り合うわちゃわちゃが見られるし、幸いにも長野誕公演てことでそれを肴にキャッキャやる6人マジ可愛いし…。

でもその後に何の余韻も残さず、何事もなかったかのようにクールなV6に戻るスタンスはホント好き。あくまでメンバー同士のキャッキャウフフなんて余興でしかないですよねメインはそっちですよね分かります!!!!!

ブイのコンサート哲学にシビれすぎたけど、とにかく坂本様が坂本様であんた四十路のガチのポールダンスがエロスじゃなくて何だっつー。おめーら腰振って脱ぐだけがエロスだと思うなよちくしょー!(荒れてる

そいや昨日の横アリは、井ノ原さんから長野くん誕生日だからそこから「ひろしー」って叫んでくれる?ってふられて、みんなで腕まくりして「ひーろしー!!!」叫んでペコッてする横藤二千がかーわいかったです。体育会系!

美しいコンサートだった…客にC&Rを求めないのも良い。コンサートはアイドルと馴れ合う場じゃねーんだよ!一体感とかいらねーんだよ!ひたすら圧倒されたいんだよ!

我々がいつもなあなあで妥協してたところを「いやいやいや、やっぱねーよ!!!」って思い返させるものがありますねブイコン。

ううん、やっぱり「余計な言葉を尽くさない」ところが良かったなぁ。挨拶もほとんどなし、最後のメッセージは曲中の「今日からはどうぞ末永くたくさんよろしく」(「明日の傘」)。なんという粋な挨拶だろうか。演出的にもいろいろ書きたいことはあるんだけど、全体的にアイドルとファンを隔てる1枚のヴェールを大事に保ち続けていることに打ち震えました。曝け出すことだけがファンサービスじゃない。時には1枚のヴェールが、アイドルをより素敵に見せることもある。そんなシンプルな手練手管を思い出させてくれました。