Minority だからこそ無敵のMaster/Kis-My-1st雑感
はてな記法もすっかり忘れてしまった今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。と前置きはともかくとしてですね、キスマイさんが1stアルバムをリリースされた!めでたい!楽曲厨大歓喜!ということでちょっと感想なぞを残しておこうかと思います。まだツアーを見てない段階、ネタバレもあんまり踏んでない段階で残しておきたい。
- アーティスト: Kis-My-Ft2
- 出版社/メーカー: avex trax
- 発売日: 2012/03/28
- メディア: CD
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以下1曲ごとにダラダラと。
- "1st" Overture
「Overture」っていいよね…!!なんかもう中身はともかくこういう位置づけの曲がある時点で満足しちゃう私のキスマイへのハードルは限りなく低い。w けどこれも「アルバムの」イントロダクションというよりはやっぱりコンサートのイントロダクションとしての役割が強そうな1曲。コンサートのテーマが「宇宙」らしいんだけど、その点で無駄に高揚感を煽るテイクオフ感は十分に出てるんじゃないでしょうか。ああ楽しみ。
- Girl is mine
エ、エ、エ、エイベックース!と天高く叫びたくなるおそらくリード曲。w 「SHE!HER!HER!」といい「Kis-My-Me-Mine」といい君たちどんだけ格変化アイドルだよ。歌詞はzopp先生お馴染みの基本二人で逃げとけ的な大味な感じですね。zopp御大は具体的な歌詞しか書けない病気かなんかでしょうか。次の「SHE!HER!HER!」に続けるために「口づけが全てを変える」「口づけで未来を変えよう」言いたいだけの曲やないかい!っていうw あとガヤさんの台詞「聞こえるか…そこで待ってろよ…」がとにかく…良いですね…! この時点で藤北の異常な小器用さに感づき始める。w
- SHE! HER! HER!
シングル群の中では一番好き。爽やかに見えてその実かなりクセのある曲でタマりません。ハッタリかましてこそのキスマイさんです。ブンツクブンツク言ってるわりに開放感があってちゃんとアイドルになってる!そして「Overture」から始まってこの辺りで強烈なエイベ臭に慣れ始めた。w もちろん執拗なシーハーハー!部分をはじめ、「キスをしよおおおお〜〜〜!」とか「世界が変わる」とか「恋が舞い上がってく」とか「恋に堕ちて*2行ける」とか、曲全体の物語はいまいち見えてこないもののwなんとなく耳につくフレーズが多くて歌詞も結構好きだったり。これは大音量でかけたらむっちゃアガると思う。Jナイやりたいはあはあ。あと最後のギターのギュインギュイ〜ン!ていうしつこく分かりやすく派手なところも好き。w
- タビダチノウタ
分かりやす〜くアッパーで2012年ぽい感じの曲ですね〜。これでローラー履かなかったら嘘だろっていう。ジュニアとかが歌い継いでいっても違和感のない明るさ。たまちゃんのラップが拙くてかわいい。w
- Love meee(藤ヶ谷ソロ)
ほとばしるJIN AKANISHIフレーバーに涙を禁じえないガヤさんソロ。アッパレの安定感ですガヤさんエモい!こういうクラブミュージック系の全然聞かないからアレだけど、エイベが頑張ってワーナーっぽい曲作ったらこうなりました!!みたいな。しかし藤ヶ谷さんは自分の好きなものを咀嚼して自分の味付けにする才能がめちゃめちゃあるな…。個人的にはガヤさんにはJ-POPの色が濃いアッパーなロックとかを歌ってほしいんだけど、こういう曲をちゃんと自分のものにできる手腕がとにかく素晴らしいので何もゆえません。好きなようにおやりよ…。あとこれ歌詞はガヤさんご本人によるものですが、全然エロくないとこが良いよね!w 具体的なことは何一つ言わない的な、ある種の「こういうちょっとアブない恋したい☆」っていう少女趣味が垣間見えて微笑ましい気持ちに…。さすが楽屋でエロありの少女漫画を読む男。このエピソードを知ってからこれ聞くと異常に納得する。
- 『蛹』(北山ソロ)
キタワアアアアアアアアア!というわけで本アルバム第一のヤマは間違いなくこの北山ソロでしょうよ!桶じゃないよ!蛆でもないよ!一重カッコでもないよ『蛹』だよ!断片的な情報から「もしや弾き語り…ザワッ」としていたものの、ふたを開けてみたらまさかのゴリゴリロックチューン、しかも本格ロックに傾倒しすぎない軽さがなんと心地良いことか!!w 北山先生の代名詞ともいえる「アツさ」が存分に発揮された良アイドルロックナンバー。爆笑と胃もたれと北山かっこいいが一気に襲ってきて至極疲れます(褒めてる)。セリフあり、音が薄い、「SURFACEか!」とツッコまざるをえない超ベタなアゲアゲメロディラインがアイドルオタクに優しい作りとなっております!!! そしてこの時点で北山の器用さはただ事ではないぞ…と震え始める。w 曲によってちゃんとその曲に合った歌い方ができるスキルはさすがのひとこと。齢26にしてここまでしっかりイキれるってやっぱり才能だと思います。よっ職人肌。そして台詞部分の句点三点使いは北山先生の発案によるものだと信じていたい。暑苦しくない北山なんて!
- Catch&Go!!(横尾、宮田、二階堂、千賀)
藤ヶ谷ソロ→北山ソロ→この曲の流れが最高すぎて初聞きで爆笑した。なんというアイドル…!この曲だけ取ってみても良質のドル曲ですが、流れで聞くと「おいお前ら詰め込みすぎだwwwwwww」とツッコみつつ爆笑せざるをえない味わい深さがありますな。歌詞もスーパーポジティブ。アニソン的ベタ展開を踏襲しつつ、ストリングスとか入ってて飽きない作りになってるんじゃないでしょうか。4人のけれん味ないド直球の歌も藤北と対照的でひどく可愛い。
- Take Over
「Everybody Go」はとりあえず割愛してここから第2部。イントロからして不穏な雰囲気を放つ正統なKAT-TUNフォロワー臭。…のわりに歌詞はただれた恋wではなく、何かに向けた覚悟があって面白い。「We'll be No.1」は響きますね〜。曲調は全然違うけど、「Everybody Go」の「目指せNo.1」とリンクしている流れがまた小憎い。エビバデはとにかく行くぜよく分かんないけどナンバーワン目指すぜヘイヘイ!的な、良い意味での無責任さwがデビュー曲っぽくて良いけど、それから半年を経てこの曲では「逃げ出す気なんてさらさら無い」「今さら無い選択肢は"Going back"」つって前に「進まなければならない」、デビューの業が見えて面白い。しかも「時代をTake over」なんだね!!!!時代を奪い返せって!!何からですかセクシーゾーンさんからですかあああ!!!つって、フィクションであることを超越してオタクが邪推できる思想性も良い。w
- Kickin' it(北山、藤ヶ谷、玉森)
「藤北が器用!!!!!!!」って感動してる間に3分が過ぎる名パーリーチューン。これむっちゃ好きです!!!!これまでの流れで断片的に見えてきた藤北の器用さがここで爆発するっていうのがとにかく最高。「たまちゃんどこ!!wwww」ってなるたまちゃんの存在感と相まって非常に味わい深い1曲ですよこれ。まーーーとにかく藤北がクドい。独壇場じゃないっすか。ディレクションされてこのクドさなのか、それとも本人たちが自らこのクドさを出してきたのかは分かりませんがwこれができる藤北のツートップの名に恥じないテクニックにラブマ脱帽。藤北のたたみかけるような「だって俺たち Natural BornなRock star」、「Minority だからこそ無敵のMaster」は震え上がる他にないっすよマジで。キスマイの音的な飛び道具は間違いなくこの二人のけれん味でしょう。最後の「"Just kick it! Now!!"」でクドさが爆発する抜かりなさも良い。w 歌詞は近年ブイ曲やSHHでもお馴染みのKOMUさんですね。ノリ的には「Crank it up!!」と同じ。「Crank it up!!」ではとにかくごーけんのオモチャみたいな金平糖ボイスは活きまくっているワケですが、こっちでは間違いなく藤北のクドさが核になってますね。たまちゃんのこと全然書いてないけど良いんです。この後の曲で実はこの流れが裏たまちゃんシフトだということが判明するから。w
- Sing for you(宮田、玉森、千賀)
さーーわーーーやーーかーーーー!!!wwwwww 曲単体では実はこの曲がとにかく好きで好きでしょうがないわたくしですが、キッキンからのこの曲で「おいwwww曲順決定した人は天才かwww」と思わず草を生やさずにはいられない仕上がりに。キッキンとこれの流れは完全にWin-Winの関係じゃないか。「たまちゃんどこ!!!ww」ってなった後のこの曲の「たまちゃんかわいいいいい!!!!」がどう考えてもたまちゃん主役シフト。w そしてとにかく可愛くて爽やか!ヘタレ気味の男子が恋に恋するゆるやか晴天ラブソングなんてツボ以外の何物でもないわけですよ…!せんちゃんの安定感に支えられた宮田玉森のちょっと拙い歌声もキュートに色を変えて甘酸っぱい。私はこういう女の子に振り回される系のラブコメを宮田にやって頂きたい!!!11 春にぴったりな清涼感溢れる(SHHよりよっぽど爽やかw)曲調もさることながら歌詞がとにかく好きな私です。「生まれ変わって離れても君を探すんだ」を3人で歌い継ぐのがとにかく可愛い。「探すよ」じゃなくて「探すんだ」、しかもたまちゃんのあの声で!可愛い!可愛いしかない!!(取り乱す)あと私は「奏でてよその愛を」の宮田の声が超〜〜好きで聞くたびに萌え狂っています…はああ宮田かわいい…。
- Good night
「We never give up!」は割愛。まぁ確かにあの曲入れ込むなら「Sing for you」の後しかねーよっていうね。w そんでこの「Good night」はこのアルバム唯一のバラードということで、まさにコンサート終盤でっしゃろー!風がビュンビュン吹いております。あまり壮大になりすぎず、あくまで日常線上のゆるやかさが良いですね。ラブソングながら「今日もありがとう」「離れていてもどんな時でも僕を信じていてほしい」「夢で会えるから」つってタレントと自分に投影できる隙も小憎い。これも北山先生良いなー。ちゃんと切なさを演じてらっしゃる。北山は声で一仕事取ってほしい。
……と、いうわけで通常盤のボーナストラックを聞いてないのでここまでということで。ボーナストラックもエラい評判が良いので聞きたいな〜。そして既存曲の「Kis-My-Zero」に関しては私は語る言葉をあまり持たないので割愛します。が、こうやってパッケージ化されてしまうことは過去を青春の小箱に詰めてしまうことになるんじゃないのかなぁとちょっとおセンチな気持ちになったりもしました。キスマイに限らず、持ち歌は「その時」の彼らが歌うと一番効果的に響くように作られているはずで、それを今回新録で収録してしまうことで、感覚的に曲が「過去」になってしまうような気がしたんだよね。それはもう本人たちの意思とは全く別の次元で。私はキスマイの「過去」よりも「未来」に比重を置きたいオタクなので、だからこそ翻ってこの音源化は何かこう、深いな…つってしみじみした。
全体の総括としては「流れの勝利!」つー1枚だったかなと思います。曲そのものよりも流れが俄然面白いw この面白さはアルバムでないと見えてこないものなので、その点すごく「面白い」の言葉に値するアルバムだなーと思います。2nd、3rdも楽しみだし、そもそも2nd、3rd…と続いていくのを楽しみにできることが自体が幸せでもあるし。キスマイの未来に幸あれ!来週はいよいよ東京ドームに馳せ参じますわよ。コンサートの感想も残しておきたいな〜。