A very merry unbirthday to you!

こないだ高校の同級生と酒を飲んでいましてですね、ものすごくリベラルな高校だったのでまあみんなサブカル上等!な趣味を持ってるわけです。映画の話になると知らない名前があとからあとから出てくるわけです。それはいいんだけど、私はじっとしてるのが異常に苦手で映画もほとんど観られないんですね。で「DVD借りたりしたら5倍速とかで見る、飽きたらたまにラストチャプターだけ見る」つったら絶句された上めちゃくちゃ説教食らったのでwちょっと映画を見る訓練をしようと思うよこの夏休み…だって映画の面白さわかったほうが楽しいし!ということで手始めに短いおすすめ借りた。

ふしぎの国のアリス [DVD]

ふしぎの国のアリス [DVD]

ディズニーのアリス!ものすごいセンスの良い女の子からのおすすめです。時間も70分ちょいと私が耐えられる長さwいやー面白いですねー。狂ってる狂ってる。論理が通じないあべこべの世界!会話が成り立たないんだけどあのワンダーランドでは「ちゃんとしてる」アリスこそが怪物であり罪人であり。安部公房かっちゅー世界観。ナンセンス極まれり。子供向けのこういう話にえげつねえ毒とかシュールを入れるのうまいですね欧米の人は。わりとイライラするんだけどwそれでもやっぱり三月ウサギとかチェシャ猫とか傲慢なハートの女王様とか夢オチとかそういうモチーフは好きです。幾らでも深読みできそうでワクワクする。ウィキペディア先生によると原作は英語の言葉遊びがいっぱいとか!言葉遊びいいなあ!残念ながら英語の美しさを感じられない類の人間なのですが、こういうの見ると英語わかったら相当面白いんだろなと思う。私がペラペラネイティヴだったら絶対これとかマザーグース専攻する。残酷で可愛いなんて触れたくならないわけがない!
個人的にぐっと来たシーンはアリスがムカデに「Who are you?」と問われて「私が誰かわからないの、大きくなったり小さくなったり」と答えるところです。うーん自己同一性のパラドックスですね(にやにや)。こういう深読みができるところが童話寓話の楽しいところね。あと全体的に人物だの波だのの動きがすごくて飽きませんでした!ディズニーすごい!こりゃ子供も意味わからんまま夢中になるわあー。意味なんてたぶんないけどね!